Intel WM3B2915ABG 無線 LAN アダプタが 5GHz 帯で動作しました

昨日Intel WM3B2915ABG 無線 LAN アダプタが 5GHz 帯で動作しないと記事にしましたが、その後、インターネット上を調査して、5GHz 帯でも動作させることに成功しました。

(参考記事)Intel WM3B2915ABG 無線 LAN アダプタ
http://near-unix.blogspot.jp/2015/03/intel-wm3b2915abg-lan.html

WM3B2915ABG の EEPROM の書き換えで特に参考となったウェブサイトはこちら

(参考ウェブサイト)Intel PRO/Wireless 2915ABG が W56 対応!?
http://www.chaoticshore.org/blog/2009/03/20-231808.html

ThinkPad X40 へ装着した WM3B2915ABG を 5GHz 帯へ対応するように EEPROM の書き換えを行いました。

EEPROM 内に国別情報など

WM3B2915ABG には、内部にメーカー情報や設定情報を記憶しておく EEPROM が存在しています。この EEPROM には、使用する国別の電波帯域情報が書き込まれているそうで、この情報を書き換えることによって使用出来る電波帯域を変更できるそうです。今回はこの EEPROM の内容を書き換えることによって 5GHz 帯の IEEE 802.11 a モードで動作させることに成功しました!

さて EEPROM の書き換えですが、これかが結構な手間がかかります。必要なツール集めに時間を要してしまいました(涙)。私の備忘録と読者さんの利便性のため、参考となる URL も一緒に紹介します。

EEPROM 内の現在の設定を確認

まず EEPROM の書き換えには、Linux コマンドの ethtool が必要です。Debian Wheezy では標準でインストールされていませんので、インストールを事前に行なっておきましょう。・・・とは言っても、この Debian Wheezy 上で使用する ethtool は、EEPROM の内容確認のためだけに使用します。WM3B2915ABG を動作させている標準の ipw2200 ドライバでは、書き換え動作を行なっても、書き換えが行われたように見えて、実は行われていない!状況になっています(笑)。 ipw2200 ドライバのリロードやマシンの再起動によって元の値に戻ってしまいます。しかし、これから EEPROM の書き換え作業を行うにあたって、現在の WM3B2915ABG カードの設定情報を読みだして、書き換えの計画を立てるために必要です。

それでは WM3B2915ABG カードの EEPROM 情報を読みだしてみましょう。

使用したマシンの ThinkPad X40 では、有線LANが eth0 で、無線LANが eth1 となっていました。iwconfig コマンドでデバイス名を確認してください。

# ethtool -e eth1

EEPROM の読みだした内容
黄色くハイライトした部分が国別の電波帯域を設定する部分

 EEPROM の内容が次のような感じで表示(ダンプ)されたと思います。ここで注目するのは、左側の 0x0040: 行の右から2番目から4番目の値です。16進表示のため 0〜9 と a〜f までの値となっています。ここが私の場合 ” 5a 5a 4a ” となっていました。この三つの値で国別の電波帯域が指定されることとなっているそうです。現在は日本向けの 2.4GHz 帯の TEEE 802.11 b/g の他、5GHz 帯の IEEE 802.11 a の J52 が使用出来るようになっていました。昨日、5GHz の無線 LAN アクセスポイントを探しだせなかった理由が、古い規格の J52 だったためでした。

そこでこの国別の電波帯域のコードをヨーロッパ向けの ” 5a 5a 45 ” に変更することで、現在の日本向けの電波帯域にも対応できるそうです。実際には、三つの値の内、最後の “4a” を “45” に変更するだけです。

EEPROM の書き換えツールの準備

EEPROM を書き換えることができるように修正された ipw2200 ドライバを使用して、ethtool で値を書き換えます。EEPROM 書き換え対応の ipw2200 ドライバは、現時点では次のウェブサイトからダウンロードすることができました。ダウンロードした ipw2200 ドライバは、解凍した後、USB メモリへ保存しておきます。

Flash Intel WiFi Cards for HP Laptops
http://xenomorph.net/misc/guides/flash-hp-wifi/

Pre-patches drivers here:
http://xenomorph.net/data/ipw2200.tar.gz

そして問題なのか、この ipw2200 ドライバを組み込むことができる OS です。ネット上では、Knoppix 3.8.2 en を推奨していますが、どうも簡単に見当たりません。日本語版のものが、あのソフトウェアのダウンロードサイトの Vector にありますが、私が使用してみたところ、上手く動作させることができませんでした。

そこで探しだしたのがバージョン違いですが、次の Knoppix 3.8.1 の日本語版のものです。昨年○○○○細胞で何かと話題となった理研のサーバにありました(笑)。このバージョンで実際に書き換え操作を行なっても問題ありませんでした。

Index of /Linux/simosnet-livecd/knoppix
http://ftp.riken.jp/Linux/simosnet-livecd/knoppix/

http://ftp.riken.jp/Linux/simosnet-livecd/knoppix/KNOPPIX_V3.8.1-2005-04-08-LCR-JP.iso

EEPROM の書き換え

それでは実際の手順です。
Knoppix 3.8.1 を CD ブートさせます。日本語版のため、起動時に日本語に関する問い合わせがありますが、適当に選択して起動させます。

今後も WM3B2915ABG を導入する予定ですので、ツールとして使用する Knoppix 3.8.1 のディスクにはわかりやすいようにラベルを貼っておきました(笑)。
起動中の Knoppix 3.8.1 です。

USB メモリを装着して、 USB メモリのアイコンが表示されたら、アイコンをクリックして USB メモリの内容を読み取れるようにします。

仮想端末を開き、USB メモリの中へ ipw2200 ドライバのディレクトリに移動します。

$ cd (ipw2200 ドライバのディレクトリ)
$ sudo su (特権ユーザ root へ昇格しておきます)
#

ここから、いよいよ EEPROM の書き換えです。

まず無線LANアダプタの WM3B2915ABG のデバイス名を確認します。Debian Wheezy 上では、eth1 と認識されていましたが、この Knoppix 3.8.1 では eth0 と認識されていました。OS によってデバイス名の認識が異なることがあるので注意が必要です。

# iwconfig

以下はデバイス名が eth0 であること前提に記述しています。

現在の Knoppix 3.8.1 が持っている標準の ipw2200 ドライバを解除して、新たに EEPROM の書き換えに対応した ipw2200 ドライバを組み込みます。次の二つのコマンドで行います。

# sh unload
# sh load

再度 EEPROM の内容を読みだして、書き換えの最終確認を行います。

# ethtool -e eth0

0x004e” の値(0x0040: の行の右から2番目の値)が “4a” などの “45” 以外の値であることを確認します。

そして次のコマンドで EEPROM の値を書き換えます。

# ethtool -E eth0 magic 0x2200 offset 0x4e value 0x45

書き換えが成功したか? 確認を行います。一度、ipw2200 ドライバのリロードを行なって、値を確認します。

# sh unload
# sh load 
# ethtool -e eth0

0x004e” の値(0x0040: の行の右から2番目の値)が “45” となっていれば書き換え成功です。

Knoppix 3.8.1 で WM3B2915ABG の EEPROM を書き換えているところです。

後は Knoppix 3.8.1 を終了して、稼働させたい OS で再起動させます。

私のところでは Debian Wheezy を起動させて、NetworkManager で接続することを確認しました。36 〜 48 チャンネルの他、52 〜 64 チャンネルも認識できました。しばらく、これで様子を観察してみたいと思っています。

おまけ

(参考ウェブサイト)Intel PRO/Wireless 2915ABG が W56 対応!? 」では、さらに 0x0050: の領域の値も変更している事例を紹介していますが、上記の 0x004e の部分の値を変更するだけで、上記の通り 5GHz 帯の動作をします。

ThinkPad i 1620 へ Knoppix をインストール

メンテナンスを行った ThinkPad i 1620 へ日本語版 Knoppix 7.2.0 をインストールしました。インストールしたバージョンは、ライブ CD の部屋さんのものを使用しました。いつもありがとうございます。

参考 URL ライブ CD の部屋
http://simosnet.com/livecdroom/index.html

冒頭では簡単に Knoppix をインストールしたと記述しましたが、意外と難関でした。まずはその経緯からです。

■USB メモリ起動不可
まずは USB メモリへ上記のライブ CD の部屋さんの Knoppix 7.2.0 をインストールしたものを使って ThinkPad i 1620 を起動させようとしました。ウルトラベースへ本機を搭載してフロッピードライブへ PLoP Boot Manager をインストールした起動ディスクから起動させてみました。しかし USB ソケットへ挿入した USB メモリから何故か起動しないのです。USB マウスを接続すると移動認識用の LED ランプが点灯していることから電源は供給されているようです。PLoP Boot Manager のドライバが USB ドライブを認識してくれないようです。

■CD ドライブから起動
そこで CD-R へ焼き付けた Knoppix 7.2.0 を起動させて、そこからハードディスクへのインストールをすることとしました。しかしメンテナンスの確認の時にはちゃんと起動してくれた Knoppix が起動してくれないのです。一応デスクトップ画面が表示されるところまではちゃんと起動するのですが、画面下部にあるメニューバーが表示されたり、消えたりすることを繰り返しているのです。どうも BIOS のアップデートで動作条件が変化した模様です。今回の起動は BIOS のアップデート後に初めてのことですので、 BIOS に原因がありそうです。

そこで Knoppix を諦めて Puppy Linux を CD ドライブから起動させてみました。Precise-5.5.0 や 4.3.1 (2012) はちゃんと起動してくれましたが、PC カードスロットへ起動の時からネットワーク・アダプタを挿入していないとカードを認識してくれない現象が発生していました。これでも一応は起動して使用出来る状況になるため Puppy Linux をインストールすることを考えました。

■ACPI の問題
しかしこのまま Puppy Linux をインストールしてしまっては、この ThinkPad i 1620 は使用範囲の狭い機種となってしまいそうなので、Knoppix で思いつく対策をしてみました。

それが、Knoppix の起動時にオプションで ACPI の設定をすることでした。定番の acpi=off で起動させてみました。

boot: knoppix acpi=off

すると今度はちゃんと起動完了して、デスクトップ画面も異常なく表示されるようになりました。もちろんメニューバーの点滅もありません。しかしこの acpi=off のオプションでは、ハードディスクを見失ってしまうようです。そのため CD 起動はできるのですが、ハードディスクへインストールすることができないのです。

そこで acpi=force のオプションで起動させてみました。

boot: knoppix acpi=force

するとこのオプションでもちゃんとデスクトップの表示も完了して、ハードディスクも認識してくれました。これでようやくハードディスクへのインストールを行うことができました。

■GRUB 起動オプション
今回のハードディスクへのインストールで初めて知ったことですが、GRUB のメニュー・オプションにも自動的に acpi=force が付加されていることに気づきました。ハードディスクへインストール後に再起動させる時、acpi=force のオプションを付加しようと GRUB を手動で編集しようとしたところ、すでに付加済みだったのです。意外と細かいところまで心配りがされているようです。

■使用感
プロセッサ:Celeron 500MHz、メモリ 320MB での動作状況ですが、やはりスワップが発生すると少し動作が緩慢となってしまう感じがしますが、まずまず使用出来る範疇の使用感だと思いました。なおブラウザは iceweasel (Firefox) から iceape (SeaMonkey) へ切り替えました。Puppy Linux でさんざん SeaMonkey を使用してきましたが、Iceweasel より動作が軽快な感じがします。古い機種のパソコンには iceape (SeaMankey) がお似合いのようです。

ThinkPad R31 へ Knoppix 7.2.0 をインストールしました

なぜかビデオ周りで障害が発生する ThinkPad R31 ですが、もっと安心して使えるシステムはないかということで Knoppix 7.2.0 をインストールしてみました。

Knoppix 7.2.0 をインストールした ThinkPad R31 です。

ThinkPad 600 など Puppy Linux を受け付けてくれないマシンでも、きっちり立ち上がって、そこそこ軽く動作してくれる Knoppix は評価すべきものが多いと思っています。

そこでいつも利用させていただいている「ライブCDの部屋」さんの日本語版 Knoppix 7.2.0 を使用しました。Knoppix 7.0.3 のものが最新だと思っていたところ、上記の Knoppix 7.2.0 の最新版が公表されていたため、最新版をインストールしてみました。

参考 URL
ライブCDの部屋
http://simosnet.com/livecdroom/index.html

インストールは unetbootin で作ったライブ USB ドライブから ThinkPad R31 を起動させて、ハードディスクへのインストーラーを使ってインストールをしました。なおインストールでの注意事項は、事前に linux-swap を 1GB  以上の容量を確保して、さらにインストール先のパーティションを reiserfs でファイルシステムで、なおかつ 10GB 以上の容量で作っておく必要があります。
インストーラーの指示に従ってインストールが完了すると再起動が促されるため、そのままマシンを再起動させると Knoppix 7.2.0 が立ち上がります。

後は Synaptic パッケージマネージャなどを使って必要なソフトウェアをインストールさせました。私はメールソフトの icedove と、FTP クライアント・ソフトの gftp 、パスワードマネージャーの keepassx をそれぞれインストールさせました。

[ iceweasel のアップグレード ]
さらに iceweasel がバージョンが 22.0 だったので、mozilla.debian.net 版の iceweasel の最新版(23.0)をインストールしました。基本的に sid の iceweasel の最新版をへアップグレードする方法もありますが、依存関係などで変なソフトウェアまで更新されてしまってシステムが上手く動作しない事態になることを嫌っての処置です。今まで経験から Knoppix をうっかり apt-get upgrade すると痛い思いをすることを知っているからです(笑)。

mozilla.debian.net 版の iceweasel をインストールする方法は、mozilla.debian.net を参照してください。私の場合には次の方法で行いました。

/etc/apt/sources.list の最終行へ次の一行を追加して apt-get update でソースツリーを更新して、apt-get でインストールをしました。

/etc/apt/sources.list へ追加

deb http://mozilla.debian.net/ squeeze-backports iceweasel-release 
 
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install -t squeeze-backports iceweasel
 

なお注意事項として apt-get の代わりに aptitude を使用することはできません。上手く Iceweasel をインストールすることができません。

[ flashplayer の入れ替え]
以上で iceweasel の最新版をインストールすることができました。このまま良く閲覧するウェブサイトを見て回ったところ flashplayer が動作していませんでした。flashplayer のバージョンを iceweasel の「メニュー」>「ツール」>「アドオン」>「プラグイン」で確認してみたところ、最新版の 11,2,202,297 でした。ThinkPad R31 のプロセッサは Pentium 3 世代の mobile Celeron のため、flashplayer 11 が要求する sse2 命令が存在しないため flashplayer が動作しません。そのため一世代前の flashplayer の 10.3 r183 のバージョンへ置き換えて対応することとしました。

古い flashplayer は adobe 社のウェブサイトからダウンロードすることができます。その他 Puppy Linux にも古いバージョンの flashplayer が含まれていることがありますので、これを流用する方法もあります。

flashplayer の核心部分は、libflashplayer.so です。これを Knoppix のものへ上書きすることで入れ替えます。Knoppix の場合、libflashplayer.so は /usr/lib/flashplugin-nonfree/ にあります。ここへコピーコマンドで上書きすると置き換え完了となります。

$  sudo cp libflashplayer.so /usr/lib/flashplugin-nonfree/libflashplayer.so

これで flashplayer のコンテンツのあるウェブサイトを閲覧して、ちゃんと表示されれば置き換え完了となります。

この Knoppix 7.2.0 をインストールした状態で、しばらく ThinkPad R31 を使ってみたいと思っています。
 

ThinkPad 600E で PCMCIA カードを認識(Knoppix)

Knoppix 7.0.3 をインストールした ThinkPad 600E をしばらく使ってみて気づいたことですが、PC カードの認識で問題があることを発見しました。それは CardBus のカードは問題なく使用できるのですが、16 bit の PCMCIA カードを認識しないというものです。あの Puppy Linux 5.2.8 で発見したものと同様のようです。

PCMCIA カードを挿入しても、カードの挿入の検知をしただけで、ドライバの読み込みなどを行なってくれず動作しないというものです。Puppy Linux 5.2.8 の時と同じように CardBus bridge に Texas Instruments 製の PCI1251A を使用していることに起因しているのでしょうか?

原因を調べるために lspcmcia コマンドを使用したところ、インストールされていないようで、コマンドを実行できませんでした。そこで pcmciautils を apt-get でインストールしてみました。すると lspcmcia コマンドで PC カードの情報を得ることができました。更に PCMCIA カードも使用出来るようになってしまいました。いったいどうしたことでしょう。

しかし色々な有線 LAN アダプタを差し込んでみると、使えるものと使えないものとがあるようです。しかしどの有線 LAN アダプタもドライバの読み込みができているようで、 ifconfig コマンドを実行すると eth0 の表示が出るのですが、dhcp によるネットワークの設定が行われていませんでした。ネットワーク・マネージャーの問題なのでしょうか?一つ山を越えたらもう一つ山がありました(笑)。

使えるもの [PCMCIA]
Pci FMW-3600-TX [pcnet_cs]
corega FEther PCC-TXD [axnet_cs]
BUFFALO LPC-PCM-CLX [axnet_cs]
BUFFALO LPC3-CLX [axnet_cs]
3Com Megahertz 574B [3c574_cs]
Pci FNW-3700-T [axnet_cs]

使えるもの [CardBus]
BUFFALO LPC-CB-CLX [8139too]
Laneed LD-CBL/TX [tulip]

使えないもの [PCMCIA]
corega FEther PCC-TD [pcnet_cs]
CONTEC C-NET(PC) [fmvj18x_cs]
3Com Megaherz 589E [3c589_cs]
Laneed LD-CDS [pcnet_cs]
MELCO LPC2-T [pcnet_cs]
Pci EMW-3501-T [pcnet_cs]

使えないもの [CardBus]
Xircom CBEM56G-100 [xircom_cb]
IBM 10/100 EtherJet Cardbus Adapter [xircom_cb]

無線 LAN アダプタ 使えるもの[CardBus]
LINKSYS WPC54GS (BCM4306) [b43-pci-brige]
PLANEX GW-NS54CW (AR2413/AR2414) [ath5k]
I/O WN-G54/CBL (AR5212/AR5213) [ath5k]
NETGEAR MA521 (RTL8180L) [rtl8180]
Logitec LAN-WN23/CB (RT2800) [rt2800pci]
BUFFALO WLI-CB-G54 (BCM4306) [b43-pci-brige]

Knoppix で timezone 合わせ

TinkPad 600E の Knoppix 7.0.3 へ ntpdate をインストールして時刻合わせをしようとしたらタイムゾーンの関係でマイナス9時間の時刻になってしまいました。ネット上を調べてみると、結構このタイムゾーンで苦しんでいる人が多いようでした。私もその一人になってしまいました。次の方法で解決しましたので、タイムゾーンで苦労されている読者さんがいらっしゃいましたら参考にしてみてください。

どうも Knoppix ではタイムゾーンを設定するのは「dpkg-reconfigure tzdata」のコマンドではありません。確かに「dpkg-reconfigure tzdata」で一時的に設定は可能なのですが、タイムゾーンの設定ファイル /etc/localtime が再起動のたびに消去されてしまって UTC 時刻となってしまいます。date コマンドで日時の最後に UTC と表示されて UTC 時刻の設定となっていることが判ります。

ではどこで設定するのか散々調べたところ、起動オプションでタイムゾーンを設定することが判明しました。Knoppix の標準インストールでは GRUB で起動オプションを設定することができます。仮想端末(LXTerminal)上で次のように設定変更しました。

sudo vi /boot/grub/menu.lst

kernel の項目のタイムゾーンの設定 tz=localtime を tz=Asia/Tokyo へ変更します。

kernel /boot/vmlinuz root=/dev/sda2 rootwait lang=ja apm=power-off nomce libata.force=noncq tz=Asia/Tokyo loglevel=1  rw

これでタイムゾーンは日本標準時となります。date コマンドで日時を表示させると最後に JST の文字が表示されるはずです。またタイムゾーンの設定ファイルの /etc/localtime も配置されています。

次にパソコン本体の時刻の設定です。

ここで Linux システムでの時刻の基本的な話をしておきます。時刻は三種類のものがあります。パソコン本体のハードウェア時刻、Linux システムの内部の UTC 時刻、そしてユーザーが使用するローカル時刻(ここでは日本標準時を指します)です。上記のタイムゾーンの話は Linux システム内部の UTC 時刻から ローカル時刻(日本標準時)へ変換する部分の設定でした。

ハードウェア時刻 ー Linux 内部の時刻 ー ローカル時刻
 日本標準時ーーーーーーUTC 時刻ーーーーー日本標準時

パソコン本体の時刻は UTC 時刻でもローカル時刻で設定してもそれを変換して Linux システム内部の UTC 時刻へ変換することができます。しかし Windows をインストールしている場合、ローカル時刻で設定しておく必要があります。 これは Windows がパソコン本体のハードウェアクロックがローカル時刻に設定されていることを前提としているからです。
そこでパソコン本体のハードウェア時刻から Linux 内部の UTC 時刻へ変換してくれる設定を行なっておきます。これは hwclock コマンドで次のように行います。

sudo hwclock –localtime

これで /etc/adjtime の設定ファイルの最終行に local の文字が追加されてパソコン本体のハードウェア時刻がローカル時刻(日本標準時)であることを Linux システムへ知らせてくれて、マイナス9時間の変換を行なって Linux 内部で使用する UTC 時刻へ合わせてくれます。

hwclock コマンドは Linu内部で使用している UTC 時刻をローカル時刻(日本標準時)へ変換してパソコン本体のハードウェア時刻へ書き込むことができます。一般的に ntpdate コマンドと一緒に次のように二つのコマンドを実行します。

sudo ntpdate-debian
sudo hwclock -w –localtime

これで時刻合わせが完了します。パソコン本体のハードウェア時刻は一般的なクォーツ時計と同様に時刻が微妙にずれてきます。一ヶ月に一度程度上記の時刻合わせを行うとよいと思います。

ThinkPad 600E へ knoppix 7.0.3 をインストール

1CD Linux でいろいろ試していた ThinkPad 600E ですが、結局 Knoppix で行くことにしました。決め手はやはり 128MB のメモリでありながら起動をしてくれて、PC カードが使えることでした。インストールに当たっては、メモリの容量が不足しているため、32MB(オンボード)+ 64MB(拡張スロット)+ 256MB(拡張スロット)=  352MB に増設しました。

使用した knoppix は、ライブCDの部屋さん(http://simosnet.com/livecdroom/index.html)が日本語化した Knoppix 7.0.3 を使用することとしました。

ThinkPad 600E で Knoppix を起動させると、起動途中の画面表示がかなり乱れたものとなります。しかしちゃんとビデオ部分を認識して設定も行われるようで、起動終盤からはちゃんとした表示となります。

CD で起動させた後、ハードディスクへインストールしました。ハードディスクへのインストールコマンドは、メニュー > Knoppix > KNOPPIX HD Install で行います。20GB あるハードディスク全体を使用する形で設定しました。ハードディスクの先頭部分にはスワップ領域が設けられていました。メモリが少なめのマシンで使用することを前提としたものによく見られるパーティションの配置です。ハードディスクのアクセス速度が速い先頭部分へ意図的にスワップ領域を持ってきて、スワップ領域を積極的に使うことを念頭に置いているようです。そして Knoppix のシステムは reiserfs でフォーマットされた領域へ置かれていました。

ハードディスクへのインストールが終了したところで、使いやすいように改造を加えてゆきます。まず最初に /etc/apt/sources.list の修正を行って、遠くのドイツのサーバーから日本のサーバーへアクセスするようにしました。主に ftp.riken.jp へ振り向けました。
参考として私が設定した /etc/apt/sources.list を紹介します。

# Debian/Squeeze is the stable base for this installation
deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ stable main contrib non-free
deb http://security.debian.org stable/updates main contrib non-free

# testing/unstable/experimental contain newer versions, but
# packages from there are not being installed by default, unless
# they came from there in the first place.
deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ testing main contrib non-free
deb http://security.debian.org testing/updates main contrib non-free
deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ unstable main contrib non-free
deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ experimental main contrib non-free

# Debian/volatile contains quickly changing data like spam- and virusfilter databases
# Does not exist anymore
# deb http://volatile.debian.org/debian-volatile stable/volatile main contrib non-free
deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ stable-updates main contrib non-free

# Knoppix repository
deb http://debian-knoppix.alioth.debian.org ./

# x2go
# deb http://x2go.obviously-nice.de/deb/ lenny main
#deb http://packages.x2go.org/debian squeeze main
#deb http://packages.x2go.org/debian wheezy main
#deb http://packages.x2go.org/debian sid main

# Debian Multimedia, contains non-free software like acrobat reader
# deb http://www.deb-multimedia.org squeeze main non-free

deb ftp://ftp.jaist.ac.jp/debian-backports squeeze-backports main
deb http://mozilla.debian.net/ squeeze-backports iceweasel-release

/etc/apt/sources.list の最終行の部分はブラウザの iceweasel を最新版へするために設定したものです。

新しくインストールしたアプリケーション・ソフトウェアは gftp と keepassx でした。

そして iceweasel の最新版へアップグレードも行いました。執筆時点で iceweasel 19.0 でした。アップグレードの方法はこのブログでも紹介した debian squeeze と全く同じです。

この Knoppix 7.0.3 と iceweasel 19.0 の操作感ですが、はやり iceweasel の起動に時間がかかってしまうことと、閲覧するウェブサイトによっては表示までに時間が掛かってしまうようです。しかし一般的なブログを閲覧して回るのには特に気になるほどの遅さではありませんでした。気になる点は flashplayer をインストールしているのですが、なぜか上手く動作しないことです。今後調査してみたいと思っています。

意外と Knoppix の操作性の良さが気に入ったため、今まで古いパソコンには Puppy Linux を主体に使用してきましたが、これからは knoppix も候補に入れて行こうと思っています。

最後に ThinkPad 600E の音声については Knoppix に限らず Linux の環境では使用が難しいようです。使用されているサウンド・チップ CS4610 に対応したモジュールの snd_cs46xx が対応していないためのようです。
詳しはこちらを参考にしてください。

CS4610 – ThinkWiki
http://www.thinkwiki.org/wiki/CS4610

ThinkPad 600E へ Puppy Linux インストール(断念?)

Windows98 がリカバリーされていた ThinkPad 600E ですが、いつものように軽量 Linux の雄の Puppy Linux をインストールしてみました。正確には CD ブートで動作確認した後、インストールを中止しました。

ThinkPad 600E には CD ドライブが内蔵されているため、Puppy Linux などの 1CD Linux の起動が気楽に行えるようになっています。

Puppy Linux 4.3.1 (2012) の CD から起動させてみました。すると ThinkPad 570 でも見られた起動不良となってしまいました。

Searching deeper, sub-sub-folders in partitions…pup-431.sfs not found. Dropping out initial-ramdisk console…

ThinkPad 570 の起動不良のときには、起動オプションに acpi=force を付け加えると起動しました。今回の ThinkPad 600E でも試してみました。

Puppy linux 4.3.1 (2012) の起動メニューで e キーを押して GRUB の編集メニューへ入ります。そして kernel の行にカーソルを合わせて再度 e キーを押してコマンドを編集して acpi=force を追加します。英語キーボードのキー配置となっているため = キーは隣の ^ キーで入力できます。acpi=force を追加したところでリターンキーを押して編集を確定します。そして b キーを押してブートさせます。

やはり acpi=force で正解だったようで ThinkPad 600E 上で Puppy Linux 4.3.1 (2012) は起動してくれました。

xorg で 800×600 で起動しましたので、1024x768x24 へ切り替えました。

起動したところで、ネットワークカードを認識していないようであったので、ネットワーク・ウィザードで設定することとしました。するとネットワークカードを認識していませんでした。いろいろカードを交換してみましたが、カード上の LED ランプ類も点灯しない状況でした。内蔵されている CardBus チップは TI 社製の PCI1251A というものでした。今までに出会ったことのなかったチップでした。TI 社製の CardBus チップと Puppy Linux は相性が悪いようなので、今回も相性の悪さなのでしょうか?なお PC カードスロットへメモリカードなども差し込んでみましたが、全く認識しませんでした。Windows98 上では認識していたため PC カードスロットや CardBus のチップには問題はないものと思われます。

念のため Puppy Linux 5.2.8 においても acpi=force のオプションを付加して起動させて PC カードの様子を確認してみましたが同様に PC カードを一切認識しませんでした。

他の Linux でも PC カードが利用できないのか確認してみました。DSL 4.4 を使ってみましたが、起動と同時に PC カードスロットに挿入されたネットワークカードを認識していました。やはり Puppy Linux の問題のようです。その他 knoppix 6.7 でも起動させてみましたが、PC カードを利用できました。

どうも ThinkPad 600E で Puppy Linux を利用するのは得策ではないようです。