Debian Jessie の Gnome3 Nautilus のメニュー表示

先日 Debian Wheezy から Jessie へアップグレードしたマシン(ThinkPad R51e)において Gnome3 のファイル・マネージャ Nautilus (ノーチラス)の設定ができないことに気づきました。flashback モード で動作しているから表示されないのかもしれません。

いわゆるメニューが見当たらないのです。特に困ったのが、表示されるファイルやフォルダの順番がフォルダ優先になっていないことでした。これでは今まで見慣れた感じで操作できないので困ってしまいました。

dconf エディタから Nautilus の項目(sort-directries-first)を編集すれば、もちろん希望のフォルダを優先して表示してくれるようになります。しかし dconf エディタでの操作は一般ではなく、さらに項目を探し出すのに一苦労です。

いろいろ調べてみると [アプリケーション]-[ユーティリティ]-[Tweak Tool] の設定で [トップバー] の [アプリケーションメニューを表示する] の項目が 「オン」となっていたものを「オフ」とすると、Nautilus のウィンドウの左上にアイコンが表示されるようになり、このアイコンをクリックするとメニューが表示されます。この他にも Gnome3 の標準アプリケーション・ソフトウェアも自動的にアイコンが表示されるようになってメニューが操作できるようになりました。なんとなく、この「オン」と「オフ」は逆ではないかと思っています。

Tweak Tool (Gnome Shell)の設定画面です。
Nautilus のウィンドウの左上にメニューのアイコンが追加されました。

Debian Jessie で 無線 LAN アダプタのドライバの再ビルド

Debian Wheezy で行ってきた無線 LAN アダプタのデバイス ID を追加しての再ビルドをこの Debian Jessie でも行いました。

私が再ビルドを行った以下の四つのドライバ・モジュールは、Wheezy も Jessie も同じ変更で対応可能でした。Wheezy で 5GHz 帯の IEEE 802.11 a が動作しない zd1211rw や ar5523 は、Jessie でも動作しませんでした。

以下の URL で各ドライバ・モジュールをダウンロードすることができます。何らかの問題を含んでいる可能性があります。自己責任でご使用ください。

ダウンロード

ar5523 デバイス ID 追加

  • NEC Aterm WL54SU 0409:0166
  • コレガ CG-WLUSB2GS 07aa:0031
  • バッファロー WLI-U2-KAMG54 0411:0092
  • バッファロー WLI-U2-AMG54HP 0411:00aa

ar5523.ko
https://drive.google.com/file/d/0B5QdaY5lu2e3U3pCNi1rVXkxVlk/view?usp=sharing
コピー先
/lib/modules/3.16.0-4-686-pae/kernel/drivers/net/wireless/ath/ar5523/ar5523.ko
(注意)コピー先は念の為 locate ar5523.ko で確認してください。
ar5523.c
https://drive.google.com/file/d/0B5QdaY5lu2e3X19HZHdwWWJVNjA/view?usp=sharing

ath5k IEEE 802.11 a へ対応

  • NEC Atrem WL54S
  • コレガ CG-WLCB54AG2

ath5k.ko
https://drive.google.com/file/d/0B5QdaY5lu2e3LVVYWUJnS0RpcFU/view?usp=sharing
コピー先
/lib/modules/3.16.0-4-686-pae/kernel/drivers/net/wireless/ath/ath5k/ath5k.ko
(注意)コピー先は念の為 locate ath5k.ko で確認してください。
base.c
https://drive.google.com/file/d/0B5QdaY5lu2e3RVBteXY3eGk2bFk/view?usp=sharing
eeprom.c
https://drive.google.com/file/d/0B5QdaY5lu2e3S0pLblUyZlc0ZFU/view?usp=sharing

rt2800usb デバイス ID 追加

  • バッファロー WLP-UC-AG300
  • アイ・オー・データ WN-AG300U
  • プラネックス GW-US300MiniS
  • ロジテック LAN-GMW/PSP (LAN-W150N/U2)

rt2800usb.ko
https://drive.google.com/file/d/0B5QdaY5lu2e3U0xiS1V3QmVlTms/view?usp=sharing
コピー先
/lib/modules/3.16.0-4-686-pae/kernel/drivers/net/wireless/rt2x00/rt2800usb.ko
(注意)コピー先は念の為 locate rt2800usb.ko で確認してください。
rt2800usb.c
https://drive.google.com/file/d/0B5QdaY5lu2e3NkdTRm5SZ015Tkk/view?usp=sharing

zd1211rw デバイス ID 追加

  • バッファロー WLI-UC-AG 0411:00f3

zd1211rw.ko
https://drive.google.com/file/d/0B5QdaY5lu2e3dU51ZDFJLWxiTzA/view?usp=sharing
コピー先
/lib/modules/3.16.0-4-686-pae/kernel/drivers/net/wireless/zd1211rw/zd1211rw.ko
(注意)コピー先は念の為 locate zd1211rw.ko で確認してください。
zd_usb.c
https://drive.google.com/file/d/0B5QdaY5lu2e3ZFViVHpxMG9PQXM/view?usp=sharing

共通事項

ドライバ・モジュールをコピーした後は、depmod -a でカーネル・モジュールの依存関係の解決をしてください。

Buffalo WLE-MYG 指向性無線 LAN アンテナ

バッファローの指向性無線LANアンテナの WLE-MYG をインターネット・オークションにて入手しました。2.4GHz 帯の IEEE 802.11 b/g 対応の製品で、アンテナ・ケーブルの先端は極端に小さなプラグのルーセント・タイプとなっていました。

今回入手したバッファロー WLE-MYG です。

方向を変えられる台座に固定して使用することを前提にしていますが、この台座の部分が軽く、簡単に向きなどが変わってしまうため、何らかの方法で固定する必要があります。

WLE-MYG 本体に台座を取り付けたところです。
とても軽いので、アンテナケーブルの張力でさえ支えられません。
台座の裏側には分厚い金属板があり、おもりとしての役割と固定ネジの受け口の役割を兼ねていました。

手元に届いたものを観察してみると、何と!ルーセント・タイプのプラグが壊れていました。センターピンが曲がっており、四つの爪のうち、一枚が割れて無くなっていました。さらにもう一枚も割れて抜けてしまいそうな感じとなっていました。よくインターネット・オークションで見かける状態のものでした。もう少し確認して入手しておけば良かったと落胆しています(涙)。

四枚の爪のうち、一枚が割れて無くなっていました。
さらにセンターピンが斜めになっています。どうも無理にプラグを押し込んだことが破壊の原因となった模様です。

このアンテナでどの程度無線環境が改善されるのか気になっていましたが、どうも今回は確認ができそうにありませんでした。SMC タイプのプラグが取り付けられているアンテナ・ケーブルを入手して交換ができるようであれば、交換を行いたいと思っています。ルーセント・タイプのプラグは、小さすぎる上に脆弱なため、とても一般消費者が気軽に取り扱えるものとは思われません。

ThinkPad T30 を Debian Jessie へアップグレード

昨晩 ThinkPad R51e を試験的に Debian Wheezy から Debian Jessie へアップグレードしましたが、今回は ThinkPad T30 を Dbien Jessie へアップグレードしました。

Debian Jessie へアップグレードした ThinkPad T30 です。

ThinkPad R51e のときには、デスクトップ環境が Gnome3 でしたが、今回の ThinkPad T30 のデスクトップ環境は Xfce4 を使用しています。このデスクトップ環境の違いがアップグレードによって何らかの影響を受けるのか見極めるのが課題でした。

Debian Jessie へアップグレード
http://near-unix.blogspot.jp/2015/04/debian-jessie.html

結論から言えば、問題なくアップグレードが可能でした。

ただし、下記の記事で行った CUPS 関係の設定変更でアップグレードの途中に問い合わせがあり、この問いわせに対して Debian Wheezy で設定を行った内容を引き継ぐという “N” の回答で問題ありませんでした。後で CUPS 経由のネットワーク・プリンタへの印刷を行なってみましたが、正常に印刷できました。

Debian Wheezy LXDE でブラザーのプリンタを設定
http://near-unix.blogspot.jp/2014/06/debian-wheezy-lxde.html

Debian Wheezy の Cups で {job_originating_user_name} と表示される件
http://near-unix.blogspot.jp/2014/06/debian-wheezy-cups-joboriginatinguserna.html

ThinkPad T30 から CUPS のテスト印刷を行ったところです。
以前は無かった Debian のロゴマークがありました(笑)。

Debian Jessie へアップグレード

4月25日に Debian 8 Jessie がリリースされました。早速我が家でも試しに Debian 7 Wheezy から Debian 8 Jessie へアップグレードを行ってみました。いきなり仕事用のパソコンで行うと大変なことになりそうなので、ThinkPad コレクションの中から あまり使用していない機種の ThinkPad R51e で試験的にアップグレードを実施しました。

Debian Jessie へアップグレード作業手順

以前 Debian 6 Squeeze から Debian 7 Wheezy へアップグレードを行った方法に習って作業を行いました。

debian wheezy へアップグレード
http://near-unix.blogspot.jp/2013/07/debian-wheezy.html

結論から述べますと、この Squeeze から Wheezy へのアップグレードへの手法で問題なくアップグレードが可能でした。

作業手順は前回同様に次の手順となります。

  1. /etc/apt/sources.list の編集
  2. apt-get update
  3. apt-get upgrade
  4. apt-get dist-upgrade

1. /etc/apt/sources.list の編集

/etc/apt/sources.list の中の wheezy を jessie へ変更します。

# vi /etc/apt/sources.list

vi エディタを使用の場合、次のコマンドで一括変換が可能です。

:%s/wheezy/jessie/g

なお私の場合には Iceweasel (Firefox) のために  mozilla.debian.net をリポジトリとして設定していました。mozilla.debian.net では、Jessie への対応が行われていないようで、現時点ではリポジトリを取得できないことから行頭に “#” を追加して、コメントアウトしておきました。
[追記 2015-05-15]  mozilla.debian.net のリポジトリが Debian Jessie に対応しました。コメントアウトの必要はなくなりました。

# deb http://mozilla.debian.net/ jessie-backports iceweasel-release

2. apt-get update の実施

アップグレードに apt-get 派と aptitude 派が存在しているようですが、システムアップ・グレードのときには apt-get の方が問題が発生しにくいようです。以下は apt-get で記述しています。

# apt-get update

流れてゆくメッセージの中にエラーがないかよく観察しておきましょう。問題があればリポジトリ先の見直しなどを行ってください。

3. apt-get upgrade の実施

apt-get upgrade で周辺部のシステムのインストールから始めます。

# apt-get upgrade

アップグレード: 648 個、新規インストール: 0 個、削除: 0 個、保留: 742 個。
251 MB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 69.2 MB のディスク容量が消費されます。
続行しますか [Y/n]? —– [リターン・キー]
changelog を読んでいます… 完了
ここで変更部分の案内が表示されますが、”q” キーで抜けてください。すると自動的にアップグレード作業が継続します。

アップグレードの途中で次のようにデーモンの再起動についての問い合わせがありましたが、[Yes] として、その後の作業でデーモンの再起動で問い合わせをすることなく、再起動させながらの作業を継続させました。

(参考)我が家の ThinkPad R51e では、ここで一時間ほどの時間がかかりました。

4. apt-get dist-upgrade の実施

apt-get dist-upgrade でシステムの中心部の変更を行います。

# apt-get dist-upgrade

アップグレード: 740 個、新規インストール: 669 個、削除: 47 個、保留: 2 個。
992 MB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 973 MB のディスク容量が消費されます。
続行しますか [Y/n]? —– [リターン・キー]
changelog を読んでいます… 完了
ここで変更部分の案内が表示されますが、”q” キーで抜けてください。すると自動的にアップグレード作業が継続します。

(参考) 我が家の ThinkPad R51e では、ここで二時間ほどの時間がかかりました。

5. 再起動と動作確認

私の環境では、アップグレードを行ったあとは、文字化け状態となっており、再起動が通常方法ではできませんでした。そこで端末上からリブートさせました。

# reboot

マシンの再起動で最初に眺める GRUB2 の画面が今までものとは設定が変更になったようで、違和感を感じました(笑)。
そして GDM のログイン画面でも軽い衝撃を受けたあと、Gnome3 のデスクトップ画面の背景が Wheezy の強く主張した Debian のグルグル・デザインから控えめなものになっていて、心休まるデザインで安心しました(笑)。
新しくなった Debian Jessie を使っての印象ですが、「良くも悪くも変わっていない」、そして細部が見直されたという印象でした。

これからしばらく この ThinkPad R51e で Debian Jessie を運用して、我が家での設定の見直しポイントなどを洗い出して、今後行う他のマシンでのアップグレードに備えようと思っています。

NEC Aterm WL54SU と ar5523 ドライバの再ビルド

インターネット・オークションにて NEC Aterm WL54SU (PA-WL/54SU) を入手しました。

特徴など

WL54SU は、USB プラグの根本の部分が回転する構造となっており、USB ポートへ装着したあと、本体を任意の方向へ向けることができるようになっています。しかし、この自在に向きを変える構造が細くなっていることから、強度的な問題もあるようです。
無線LAN環境は、IEEEE 802.11 a/b/g 対応となっており、チップセットとして Atheros AR5005UX (AR5523) を使用している模様です。

今回入手した NEC Aterm WL54SU です。

Debian Wheezy Backports では動作しません

Debian Jessie では、AR5523 に標準対応ということになっていますが、私が現在使用している Debian Wheezy では、Backports 対応ということでした。下記の Debian Wiki を参考にして、カーネル 3.16.0 と AR5523 用のファームウェアのインストールを行いました。

Debian Wiki — ar5523
https://wiki.debian.org/ar5523

Backports のカーネルと AR5523 ファームウェアのインストール

# apt-get -t wheezy-backports install linux-image-$(uname -r|sed ‘s,[^-]*-[^-]*-,,’) firmware-atheros

(注意事項)AR5523 のファームウェア(ar5523.bin)は、Backports 用の firmware-atheros の中に入っています。標準の firmware-atheros には存在しませんので注意が必要です。すでに標準の firmware-atheros をインストール済みの場合には、一度アンインストールを行ったあと、再度 Backports の firmware-atheros をインストールしてください。

以上のインストール作業を Debian Wiki に基づいて行いましたが、WL54SU の認識すらしてくれませんでした。

ar5523 ドライバ・モジュールへデバイス ID の追加

このところ積極的に行なっているドライバ・モジュールに対してデバイス ID の追加をこの ar5523 にも行なってみました。

1. ar5523 のドライバ・モジュールの存在するディレクトリへ移動します。

# cd /usr/src/linux-source-3.16/drivers/net/wireless/ath/ar5523/

2. ar5523.c を編集してデバイス ID (0409:0166) を 1786 行目あたりに追加します。

# vi  ar5523.c

3. ビルドします。

# make -C /lib/modules/$(uname -r)/build M=$(pwd)

4. 出来上がった ar5523.ko をコピーしてインストールします。

# cp ar5523.ko /lib/modules/3.16.0-0.bpo.4-686-pae/kernel/drivers/net/wireless/ath/ar5523/ar5523.ko

5. カーネル・モジュールの依存関係の解決をします。

# depmod -a

6. 動作確認をします。
modprobe で ar5523 ドライバ・モジュールを一度アンロードしたあと、再度 WL54SU を装着します。

#  modprobe -r ar5523

デバイス ID の追加では動作しません

残念ながらデバイス ID を単純に追加するだけでは、認識までするものの動作しませんでした。dmesg でカーネルからのメッセージを確認をすると次の内容が気になりました。

could not initialize adapter

初期化が出来ていないというもので、ファームウェアが WL54SU 本体に導入されなかったのか、不適合であった場合によく見かけるものです。

そこで改めてデバイス ID のテーブルを観察してみました。そして出来上がった ar5523.ko のモジュール情報も観察してみました。

# modinfo ar5523

すると不思議な現象を発見しました。

alias: usb:v0409p0167d*dc*dsc*dp*ic*isc*ip*in*
alias: usb:v0409p0166d*dc*dsc*dp*ic*isc*ip*in*

NEC のメーカ ID の 0409 はデバイス ID テーブルには、一個しか存在していないはずなのに、二個の 0409 のデバイスが登録されているのです。それも連続して二個です。他のデバイスも同様の状態となっていました。

Debian Wiki の ar5523 のページの対応デバイスの部分を見て原因がはっきりしました。デバイス ID が二個並んでおり、そのうち一つは「ファームウェア無し」のものでした。どうも ar5523 ドライバ・モジュールをビルドすると、自動的に二つのデバイス ID が登録されてしまうようです。

デバイス ID の対策を行なって再ビルド

ar5523.c の 1745 行目からの部分を観察すると、デバイス ID テーブルの ID そのものとデバイス ID に 1 を加算した ID を登録していることが判明しました。

#define AR5523_DEVICE_UG(vendor, device) \
        { USB_DEVICE((vendor), (device)) }, \
        { USB_DEVICE((vendor), (device) + 1), \
                .driver_info = AR5523_FLAG_PRE_FIRMWARE }
#define AR5523_DEVICE_UX(vendor, device) \
        { USB_DEVICE((vendor), (device)), \
                .driver_info = AR5523_FLAG_ABG }, \
        { USB_DEVICE((vendor), (device) + 1), \

そこで、デバイス ID テーブルへ登録する デバイス ID から 1 を差し引いたものを登録してみました。

AR5523_DEVICE_UX(0x0409, 0x0165),       /* NEC / WL54SU */

この状態で再度 ar5523 ドライバ・モジュールを再ビルドして動作確認を行なってみました。

新しいデバイス ID の登録で動作しました

デバイス ID を 1 ほど減算した ID を登録した ar5523 ドライバ・モジュールで動作しました。ただし 2.4GHz 帯の IEEE 802.11 b/g モードだけの動作でした。なぜか 5GHz 帯の IEEE 802.11 a では動作しませんでした。

その他の ar5523 に依存する無線LANアダプタの確認

手元に AR5523 チップを使用している無線LANアダプタがあります。これらのデバイス ID を追加してar5523 ドライバ・モジュールを再ビルドしてみました。

  • コレガ CG-WLUSB2GS 07aa:0031
  • バッファロー WLI-U2-KAMG54 0411:0092
  • バッファロー WLI-U2-AMG54HP 0411:00aa
AR5523 チップ搭載の無線 LAN アダプタです。

ar5523.c への登録例

AR5523_DEVICE_UG(0x07aa, 0x0030),       /* Corega K.K. / CG-WLUSB2GS */
AR5523_DEVICE_UX(0x0411, 0x0091),       /* Buffalo / WLI-U2-KAMG54 */
AR5523_DEVICE_UX(0x0411, 0x00a9),       /* Buffalo / WLI-U2-AMG54HP */

コレガ CG-WLUSB2GS
IEEE 802.11 b/g 動作の製品ですが、ちゃんと認識して、正常に動作しました。

コレガ CG-WLUSB2GS

バッファロー WLI-U2-KAMG54
IEEE 802.11 a/b/g 動作の製品ですが、WL54SU と同様に 2.4GHz 帯の IEEE 802.11 b/g モードだけの動作となっていました。

バッファロー WLI-U2-KAMG54

バッファロー WLI-U2-AMG54HP
IEEE 802.11 a/b/g 動作の製品ですが、WL54SU と同様に 2.4GHz 帯の IEEE 802.11 b/g モードだけの動作となっていました。

バッファロー WLI-U2-AMG54HP

現時点では、手持ちの AR5523 チップを使用した無線 LAN アダプタで 5GHz 帯の IEEE 802.11 a モードで動作するものはありませんでした。残念ながら原因は不明です。

ダウンロード

次の URL から上記の四種類の無線 LAN アダプタのデバイス ID を追加した ar5523.ko ドライバ・モジュールをダウンロードすることができます。Debian Wheezy Backports (Linux-3.16.0) で使用可能なはずです。自己責任でどうぞ!

ar5523.ko (デバイス ID 追加済みドライバ・モジュール)
https://drive.google.com/file/d/0B5QdaY5lu2e3X2pmQTQ4b29YdE0/view?usp=sharing

ar5523.c (デバイス ID 追加済みソースコード)
https://drive.google.com/file/d/0B5QdaY5lu2e3UVQ2RnJwRzVCWU0/view?usp=sharing

NEC Aterm WL54SC と ath5k ドライバの再ビルド

インターネット・オークションにて NEC Atrem WL54SC (PA-WL/54SC) 無線 LAN アダプタを入手しました。

今回入手した NEC Aterm WL54SC です。
標準の ath5k では、IEEE 802.11 a が動作しません。

特徴など

WL54SC は IEEE 802.11 a/b/g 対応の無線LANアダプタです。内部チップには Atheros AR5413/AR5414 を使用している模様で、Debian などの Linux 系のディストリビューションでは ath5k ドライバで動作するものです。しかし本機を Debian Wheezy が稼働しているマシンへ装着すると、何故か 5GHz 帯の IEEE 802.11 a モードだけが動作しませんでした。他の Atheros AR5413/AR5414 チップを使用した無線LANアダプタでは、IEEE 802.11 a モードで動作するものもあり、残念な状態でした。

ath5k ドライバの改修で IEEE 802.11 a 対応可能に

ネット上を WL54SC と Linux をキーワードとして検索してみると、やはり 5GHz 帯の IEEE 802.11 a モードで動作しない事例が数多く紹介されていました。その中に、今回の WL54SC が ath5k ドライバで 5GHz 帯の IEEE 802.11 a モードで動作しないことの原因と対策を行なっているブログを発見しました。

WL54SC の 11A モードを ath5k ドライバで使う
http://harakire.tripod.com/junkies/ath5k_for_wl54sc.html

上記のブログによりますと、WL54SC の EEPROM ヘッダ情報の LSB が “0” になっていることによって、ath5k ドライバが IEEE 802.11 a モードに非対応の無線LANアダプタであると認識しているようです。

このブログでは、ath5k ドライバがこの EEPROM ヘッダ情報の LSB の “0”, “1” だけで IEEE 802.11 a モードに対応するかどうかを判断するのではなく、総合的に判断するように改変して WL54SC でも IEEE 802.11 a モードでも動作するようにしていました。またこの改変を行ったパッチ(ath5k_for_wl54sc.txt)も提供されていました。

早速、私もこのパッチを利用して Debian Wheezy の ath5k ドライバを改変して再ビルドを行なってみることとしました。

ath5k ドライバ・モジュールの改変

ath5k/base.c と ath5k/eeprom.c の二つのファイルを改変することとなりますが、パッチが Linux 3.8.13 用のもののようです。Debian Wheezy の Linux 3.2.0 と大きくバージョンが異なっていることから、念の為、手作業にて改変を行いました。ソースコードを調べてみると、基本的にパッチの挿入行数が若干異なるだけで、問題となる部分はありませんでした。

ath5k/base.c 改修済みソースコード
https://drive.google.com/file/d/0B5QdaY5lu2e3eTczelI4RktKN2s/view?usp=sharing

ath5k/eeprom.c 改修済みソースコード
https://drive.google.com/file/d/0B5QdaY5lu2e3MnRQZUZpdURnRU0/view?usp=sharing

ath5k ドライバ・モジュールの再ビルド

ath5k ドライバ・モジュールの再ビルドの作業ですが、ここ数日行なってきた rt2800usb や zd1211rw のドライバ・モジュールの再ビルドと手順は同じです。

1. ath5k ディレクトリへ移動します。

# cd /usr/src/linux-source-3.2/drivers/net/wireless/ath/ath5k/

2. ビルド作業を行います。

# make -C /lib/modules/$(uname -r)/build M=$(pwd)

3. 出来上がった ath5k.ko をコピーによってインストールします。

# cp ath5k.ko /lib/modules/3.2.0-4-686-pae/kernel/drivers/net/wireless/ath/ath5k/ath5k.ko

4. カーネル・モジュールの依存関係を解決します。

# depmod -a

これで作業は終了ですが、すでに WL54SC などの ath5k ドライバ・モジュールが導入されている場合には、ath5k ドライバ・モジュールのアンロードを行なっておきます。

# modprobe -r ath5k

ath5k ドライバ・モジュールのアンロードが終了したところで、WL54SC を PC カードスロットへ挿入します。そして無線LAN環境の確認を行なってみます。私は Debian Wheezy の Gnome3 のネットワーク・マネージャのアイコンで IEEE 802.11 a の無線LANアクセス・ポイントへ接続を行なって動作確認を行いました。もちろん無事動作しました。

ダウンロード

次の URL から改変した ath5k.ko ドライバ・モジュールをダウンロードすることができます。Debian Wheezy (Linux-3.2.0) で使用可能なはずです。自己責任でどうぞ!

ath5k.ko
https://drive.google.com/file/d/0B5QdaY5lu2e3aUo2djFXUE1mUnc/view?usp=sharing

カーネルのアップデートがあった場合には、ath5k.ko が上書きされるため、再度コピーし直してください。

他の ath5k ドライバで動作する無線 LAN アダプタの動作状況

今回の改変を行った ath5k ドライバ・モジュールが WK54SC だけでなく、その他の ath5k ドライバ・モジュールを使用する無線LANアダプタでも正常に動作するか確認してみました。

バッファロー WLI-CB-AMG54 は、以前より標準の ath5k ドライバ・モジュールでシステムがフリーズしてしまうことが判明していましたが、この改変後の ath5k ドライバ・モジュールでもフリーズしました。

バッファロー WLI-CB-AMG54
以前と同じように ath5k では、フリーズします。

そして コレガ CG-WLCB54AG2 も WL54SC と同様に標準の ath5k ドライバ・モジュールでは、IEEE 802.11 a モードに対応しながら、動作していませんでした。しかし改変後の ath5k ドライバ・モジュールによって IEEE 802.11 a モードで動作するようになりました。

コレガ CG-WLCB54AG2
IEEE 802.11 a モードでも動作するようになりました。

コレガ CG-WLCB54AG でも動作しましたが、madwifi ドライバ・モジュールにて 5GHz 帯が J52 対応だったものが、W52, W53 にも対応するようになっていました。利用範囲が広がりました。

コレガ CG-WLCB54AG
J52, W52, W53 で動作するようになりました。

その他、写真にある手持ちの ath5k ドライバ・モジュールを使用する無線LANアダプタ(IEEE 802.11 a/b/g 対応 と IEEE 802.11 b/g 対応 )を装着してみましたが、どれも異常な動作をすることはありませんでした。手持ちの数多くの無線LANアダプタで正常な動作をすることが確認できました。

手持ちの ath5k で動作する無線 LAN アダプタです。

まだバッファロー WLI-CB-AMG54 でフリーズ現象が発生するなど、改良の余地が残っています。madwifi では正常に動作していることから、madwifi のソースコードの中に問題解決の手がかりがあるのかもしれません。