Grandstream GXP2000 の入手と修理

インターネット・オークションで Grandstream GXP2000 を入手しました。

GXP2000 は Grandstream 社の製品の中でも高級品の部類のものです。プログラム可能なワンタッチボタンが装備されていたり、PoE 対応になっています。

早速 LAN ケーブルと電源アダプタをつないで動作確認をしてみました。前のオーナーの設定などが残っているようでした。そこで工場出荷状態に戻すべく Factory Reset を行うとしました。しかしボタンが反応しません。それも10キーだけでなく、すべてのボタンで反応がありません。さらにボタンを強く押し込むと一部に反応するボタンがあることを発見しましたが、とても実用的なものではなく故障品でした。インターネット・オークションではよくある「ノー・クレーム(苦情)/ノー・リターン(返品)でお願いします!」の商品で、また不良品をつかまされてしまったようです(涙)。

高い価格で落札したわけでもないので、よいおもちゃが手に入った!と気を取り直して GXP2000 を分解してみることとしました。

GXP2000 を分解してみると、ボタンの部分はゴム接点のラバースイッチ構造でした。このような家電製品のスイッチとしてよく使われているものです。

ラバースイッチの中で黒色のゴムの部分は導電性ゴムとなっていて、この導電性ゴムと対応するプリント印刷基盤の接点が接触してボタンが押されたことを電気回路へ伝えるようになっています。この導電性ゴムの部分が劣化して反応しなくなる事例がよく発生しているようです。またこの導電性ゴムは導電性を劣化させないために掃除しないこともネット上ではよく記述されています。しかしすでに劣化しているものと思われましたので、ラバースイッチを水洗いしてみました。表面に大量に付着していたタバコのヤニとホコリなどがすっかり綺麗になりました。プリント印刷基盤の接点の部分は無水アルコールで綺麗にしました。

ここまでの洗浄で電話機を組み立てて動作確認をしてみました。すると一部のボタンは反応するようになりましたが、まだ一部のボタンは反応しないままでした。導電性ゴムの劣化が動作不良の原因であることは確実のようです。

そこで接点復活剤を使用してみることとしました。最近ではほとんど接点復活剤を使用することがなかったのですが、20数年前に購入したエレクトロルーブを工具箱から探し出してきました。半透明のペン型の容器に入っているエレクトロルーブは長年に渡って放置されていたので現在も使用できるものなのか不明でした。もう廃棄してしまうかもしれない GXP2000 だったので、思い切ってエレクトロルーブを導電性ゴムの部分に少し塗って反応を見てみました。

するとエレクトロルーブはまだ使える状況であったようで、ボタンの反応が戻ってきました。しばらく押しているとボタンの端っこなどで反応が無いものがありました。再度 GXP2000 を再度分解して導電性ゴムにエレクトロルーブをぼってりと塗りつけて再度組み立ててみました。しばらくボタンを空押ししてエレクトロルーブを導電性ゴムに馴染ませてみました。今度は確実にボタンが反応するようになりました。
(参考)ボタンの反応テストには「Menu」>「Factory Functions」>「Diagnostic Mode(Keypad/LED Diagnosis)」で行うことができます。

導電性ゴムに接点復活剤のエレクトロルーブが効果があることは意外な発見でした。調子の悪いラバースイッチを持つ電気製品が他にもあるため、これらにも使ってみようと思っています。

ThinkPad A30 電源ソケット修理

以前から ThinkPad A30 の電源ソケットの部分の接触が悪いようで、電源が急に落ちてしまう現象が発生していました。電源ソケットに差し込んだ丸形電源プラグをグリグリと動かすと電源切れが発生することが多いように感じました。一応バッテリは装着しているのですが、すでにバッテリは使用できる状況ではなく、AC 電源の供給が途絶えると数秒で電源が落ちてしまう状況でした。
しかし不調の電源ソケットの部分を確認するには ThinkPad A30 を本格的に分解しなければならないため、長らく放置していました。5月連休を利用して思い切って ThinkPad A30 を分解して修理してみることとしました。

ThinkPad A30 は ThinkPad シリーズの中でもネジの本数も多く、複雑な機構で分解と組み立てが面倒な機種です。以前にも本機ではありませんが、別の個体の ThinkPad A30 を分解・組み立てをしたことがあり、苦労させられた記憶だけが残っています。そのため今回の分解も躊躇する気持ちが強かったのですが、その気持ちを抑えて分解をしました。

写真はシステムボード(マザーボード)を取り出したところです。表面にはうっすらとホコリなどが付着していました。刷毛と掃除機を使って綺麗に掃除をすることから始めました。

そして問題の電源ソケットの部分を確認してみました。黄色いプラスチック部品のところが電源ソケットの部分です。表面からみると特に問題は無さそうです。ただ半田が少ないようで、スルーホールの表面までに半田が十分に伝わってしないように感じられました。

そして裏面の様子です。システムボードをフローハンダした後に手でこの電源ソケットをハンダ付けしたことが判ります。左右のシールドケースの足の部分のハンダは少なめですが、プラスとマイナスの端子の部分は十分にハンダが乗っているようでした。

とりあえず現状の半田付けの箇所に追いハンダをして十分にスルーホールの中にもハンダが回って行くようにしてみました。

さらに電源ソケットの中のプラスの棒状の端子の後ろ側がハトメの状態でハンダ付けを行っている端子とつながっている状態だったので、ここの電気的な接触を完全なものとするためにここにも追いハンダをしておきました。単純にハンダを盛り上げるのではなく、電線のリード線を追加して追いハンダをしておきました。これは電源プラグからこの電源ソケットのプラス端子へ外部圧力が加わってハンダ割れ(クラック)が生じてもすぐに電気的な接続が切れないようにするためのものです。

ハンダ付けが終了したところで組み立てを行って動作確認を行ってみました。電源バッテリを装着しないで、AC 電源の供給が断たれるとすぐに ThinkPad A30 の電源が落ちる状態で動作確認を行ってみました。一時間ほど放置して、その間に何度か電源プラグをグリグリと触ってみましたが電源が落ちることはありませんでした。今回の追いハンダで修理が完了したのか半信半疑ですが、しばらくこの状態で使ってみて問題のないことを確認してみたいと思っています。

asterisk 1.8.21.0 へアップグレード

asterisk の新しいバージョン(1.8.21.0)が FreeBSD の ports へ到着していました。

いつものように RT-200NE 適用パッチを Makefile.local ファイルに記述して portupgrade でビルド・インストールを行いました。

Makefile.local

PATCHFILES+= chan_sip.rt200ne.110205-01.patch
PATCH_DIST_STRIP+= -p0
NO_CHECKSUM = yes

我が家の環境では特に問題なく動作しているようです。

アイコム VE-TA10 を入手

インターネット・オークションにてアイコム社の VoIP アダプタの VE-TA10 を落札しました。

ホコリまみれの状態でしたが、ホコリを雑巾で拭き取って綺麗にしました。使い始めはやはり綺麗にして使用を開始したいところです。

説明書に従ってケーブル類を配線して電源を投入してみました。無事起動をして VE-TA10 の設定画面へもアクセスすることができました。

どうも最新のファームウェア(Ver 1.6)になっているようでした。

この VoIP アダプタは単純に家庭内の LAN に接続するだけでなく、PPPoE 接続で直接プロバイダへ接続出来るようになっていました。私が使用しているニフティのログイン・アカウントを設定するとフレッツ光ネクスト隼で使用している PR-400NE の PPPoE ブリッジ機能を使って接続することを確認しました。

せっかく設定した PPPoE 接続でしたが、ルーター・モードからターミナル・モードに切り替えて家庭内 LAN へ接続した後、自宅の asterisk サーバへ接続してみました。無事接続も完了して通話も無事できました。特に注意する点はありませんでした。

ただ設定で困ることもありました。それは電話番号でした。

電話番号がいわゆるアラビア数字に限定されていて、アルファベット(英字)を入力できないことでした。ekiga などの電話番号は英数字まじりの番号となっているので、この VE-TA10 では使用することが難しいようです。もちろん ekiga のアカウントを数字だけ作れば設定可能ですが、これでは ekiga の魅力が半減してしまいます。またダイヤルプランの設定も無いようで、英数字の電話番号をダイヤル・プランに短縮登録してダイヤルする方法も出来ないようです。従来ながらの数字だけのダイヤルしか受け付けない設計方針のようです。

せっかくおもちゃになると思って入手した VE-TA10 ですが、我が家では日の目をみることはなさそうです。ちょっと残念な買い物となってしまいました。(もちろん asterisk のアナログ・テレホン・アダプタ (ATA)  としては使用することが可能です。)

NETGEAR FS108P を入手

3月中旬に自宅のネット回線がフレッツ光ネクストへ変わったことから、自宅内での内線電話も急速に変わりつつあります。そして asterisk の設定は少しずつ改良を加えて便利になりつつあります。

こんなことから IP 電話機ももう少し趣味?で増やしてみようと考えています。実用的に使用する目的ではなく、電話ごっこのためです(笑)。

IP 電話機を導入するときに避けて通れないのが電源問題です。インターネット・オークションでは数多くの IP 電話機が出品されていますが、その多くは PoE 対応のもので、別途電源アダプタか、PoE アダプタを用意しなければならないことです。電源アダプタと一緒に出品されているものもありますが、落札価格は高めです。PoE アダプタは一個ほど所有していますが、複数の PoE 対応の電話機に使いまわすのも限界があります。

そこで PoE アダプタを新しく入手するのはなく、PoE 給電可能なスイッチ(スイッチング・ハブ)をインターネット・オークションで入手してみました。写真の NETGEAR FS108P (ProSafe Switch with POE) が入手したものです。

8個の端子の内、4個が PoE 給電可能となっています。

動作確認を早速行ってみました。4個の PoE 給電可能な端子へ PoE 対応の IP 電話機を繋ぎ変えては電源の供給と通信が出来ることを確認しました。手元にある PoE 対応の CISCO CP-7911G と MITEL 5330 も同時に接続してみて、それぞれ通話可能であることも確認しました。電源アダプタで電源供給をしていたことき比較してケーブルの量が半減しているため取り回しが大変便利になってしまいました!

一時間ほど使用してみましたが、FS108P 本体の温度は上昇することはなく、ひんやりとした金属の質感が伝わるだけでした。

この FS108P がどのような環境で今まで使用されてきたのか不明のため、内部を一旦開いて、内部のホコリなどを掃除しておきました。

内部を観察してみるとスイッチを制御する IC は Realtek の RTL8309SB であることが判明しました。イーサネット用の IC チップを供給する大手企業ですが、どちらかと言えば低価格帯の動作速度も遅めの製品に使用されているものです。ちょっと IC チップが不満な感じでしたが、動作速度は 10BASE-T でも十分におつりが出るほどの IP 電話機を接続することを目的としているので、IC チップの動作速度を気にすることもないようです。

その他、内部で気になったのがパルストランスの大きさです。一般的なスイッチに付いているラダー状のものよりも一回り大きいものとなっていました。このパスルトランスの上に電源が供給される形となるため構造状大きくなってしまうようです。